モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて
先日「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」を鑑賞しました。
20世紀を代表する抽象画「コンポジション」に辿り着いた変遷は、
たいへん興味深いものでした。
枯れた色彩の写実的な風景画から始まり、
「モネ」を彷彿とさせる淡い色彩の点描画、
鮮烈な補色のキュビズムを経由して、
最終的に三原色と無彩色の垂直水平の抽象画に辿り着くまで、
画風がドラスティックに遷移します。
良い意味で節操なくシンプルな形へ変容していく姿勢は、
目まぐるしく変化する現代社会と、行き詰まった日本のモノづくりにとって、
最も必要なことなのかも知れません。
小川 信幸